版画技法について

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 ●スクリーンプリント

別名:シルクスクリーン、セリグラフなどという場合がありま

す。四角形の木枠(アルミ枠)に、シルク(現在はテトロン、

ナイロン、金属網等を使う)を張り、そこにカッティング法、

ブロッキング法、写真製版等によって図像を描き、インクを通

してはいけない部分を目止めする。製版が終わると、スキージ

というゴム製のヘラで、スクリーンの表側にのせたインクを引

き伸ばすと、無数の編目を通して下に置かれた紙や布等にイン

クが押し出されて付着する。この技法は、均質な色の表現が可

能です。発色のはっきりした作品が多い。         

[主なスクリーンプリント作家]

森岡完介、靉嘔、草間彌生、A.ウォ−ホル、R.リキテンシュタインなど


 ●リトグラフ

石灰石の版(現在では、主にアルミニウムの版)に、脂肪性の

クレヨンやインクで描画し、その上に弱酸性溶液(硝酸とアラ

ビアゴムの混合液)を塗布すると、化学反応により、描画部分

は油性物質を引き付ける様になり、描かれていない部分は水分

を保持するようになる。版面を水で濡らした後に印刷用のイン

クをのせると描いた部分のみにインクが付き、その他部分は水

分のためにインクは弾かれる。この上に紙をのせて、プレス機

で刷りとる。平版版画の代表的な技法です。        

[主なリトグラフ作家]

菅井汲片山みやび加藤茂外次、M.シャガールなど


阿部出版(株)の版画年鑑を基に解説しています。